こんにちは、草花こよみ、管理人のYuuです。
夏のガーデニングを始めようと思って園芸店へ行くと、ニチニチソウ、ペチュニア、ジニア、ポーチュラカなど色鮮やかな花がたくさん並んでいますよね。ただ、「この花は真夏でも大丈夫?」「初心者でもプランターで育てられる?」「朝と夕方の両方に水やりしたほうがいい?」と迷うことも多いかなと思います。
特に気をつけたいのが、夏に咲く花と、日本の蒸し暑い真夏を過ごしやすい花は必ずしも同じではないことです。夏が開花期に含まれていても、西日や熱くなったベランダ、高温多湿で調子を崩す花があります。
結論から言うと、初めて夏の花を育てるなら、ニチニチソウ、ポーチュラカ、ペンタス、アンゲロニア、ジニア、センニチコウなどから、置き場所の日当たりに合うものを選ぶと始めやすいですよ。そして花の種類と同じくらい大切なのが、十分な土が入るプランター、水はけ、風通し、真夏の水やりです。
この記事では、夏のガーデニングで選びやすい花15種類から、日なたと半日陰の違い、プランターと花壇の選び分け、水やり、肥料、西日への対策まで順番に解説します。
記事のポイント
- 初心者でも育てやすい夏の花15種類
- 日なたや半日陰に合う夏の花の選び方
- 夏向けプランターと花壇の違い
- 水やりや肥料など真夏の育て方
夏のガーデニングに強い花|初心者向けプランター選びと育て方
夏の花を選ぶときは、花の色や開花時期だけではなく、暑さ、日照、乾燥、湿気への適応を見ていきます。ここでは初心者がプランターや花壇へ取り入れやすい花を中心に、置き場所に合わせた選び方まで見ていきましょう。
- 夏に育てやすい花15選
- 日なた向きの夏の花
- 半日陰で楽しめる夏の花
- プランターで育てやすい花
- 花壇に向く夏の花
- 一年草と宿根草の選び分け
夏に育てやすい花15選
まず候補にしたい夏の花を一覧で比べてみます。ここでの評価は一般的な性質をもとにした目安です。同じ植物名でも品種によって性質は変わるため、実際に購入するときは苗のラベルも確認してください。

| 花 | 暑さへの対応 | 主な日照 | プランター | 花壇 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| ニチニチソウ | かなり高い | 日なた | 向く | 向く | 過湿と蒸れを避ける |
| ポーチュラカ | かなり高い | 日なた | 向く | 向く | 日照を十分に確保する |
| ペンタス | 高い | 日なたから半日陰 | 向く | 向く | 水切れに注意する |
| アンゲロニア | 高い | 日なた | 向く | 向く | 水切れと肥料切れに注意 |
| ジニア | 高い | 日なた | 向く | 向く | 株間と風通しを確保する |
| トレニア | 比較的高い | 半日陰から日なた | 向く | 向く | 一般種は真夏の強光に注意 |
| センニチコウ | 高い | 日なた | 向く | 向く | 過湿を避ける |
| サルビア | 高い | 日なた | 向く | 向く | 種類ごとの性質を確認する |
| マリーゴールド | 比較的高い | 日なた | 向く | 向く | 猛暑期は花数が減ることがある |
| ペチュニア | 比較的高い | 日なた | 向く | 向く | 雨と蒸れに注意する |
| カリブラコア | 比較的高い | 日なた | 向く | 品種による | 高温多湿と過湿に注意 |
| ベゴニア | 品種による | 日なたから半日陰 | 向く | 向く | 品種に合わせて日照を調整 |
| インパチェンス | 品種による | 半日陰 | 向く | 向く | 真夏の強烈な直射日光を避ける |
| ルドベキア | 高い | 日なた | 品種による | 向く | 成長後の株幅を確認する |
| エキナセア | 高い | 日なた | 大鉢向き | 向く | 水はけのよい場所を選ぶ |
この中でも、初めて育てるならニチニチソウ、ポーチュラカ、ジニア、ペンタス、センニチコウあたりは候補にしやすいですよ。夏の日差しを好むものが多く、条件が合えば秋まで花を楽しめる種類もあります。

ただし、ここで覚えておきたいのが水やりの違いです。例えばポーチュラカは多肉質な葉と茎を持ち、乾燥に比較的耐えます。一方、アンゲロニアやトレニアは極端な水切れを避けたい植物です。
夏の花は暑さだけで選ばないのがポイントです。日照、乾燥、湿気、雨への対応まで見て、自宅の置き場所に合うものを選んでください。
日なた向きの夏の花
南向きの庭や日当たりのよいベランダなら、ニチニチソウ、ポーチュラカ、ジニア、ペンタス、センニチコウなどが候補になります。
なかでもポーチュラカは、夏らしいガーデニングと相性のよい花です。日光を好み、地面を覆うように横へ広がります。プランターの縁から少し垂らすように育ててもきれいですし、花壇の手前にも合わせやすいですよ。
ニチニチソウも夏の定番です。赤、桃、白、紫系など花色が豊富で、株姿もコンパクトなものから横へ広がるものまであります。高温期に育てやすい一方、土がいつも湿った状態になると根や株元が傷みやすいので、暑いからといって頻繁に水を足し続けないようにしましょう。
ジニアは夏らしい華やかさを出しやすい花です。小輪から大輪まであり、色も豊富。花壇へ複数株を植えるとまとまりを作りやすく、鉢でも楽しめます。ただし、葉が密集した状態で水をかけ続けると蒸れやすいので、株元へ水を与えることを意識すると管理しやすくなります。
ペンタスは星のような小花がまとまって咲き、夏から秋の寄せ植えにも使いやすい植物です。アンゲロニアは縦に伸びる花穂が魅力で、横へ広がる植物と組み合わせると高さを出せます。
なお、日なた向きだからといって、コンクリートの照り返しを受ける西向きベランダでも何の対策もいらないわけではありません。植物だけでなく、根が入っている鉢そのものが熱くなる点にも注意してください。
半日陰で楽しめる夏の花
「うちは午前中しか日が当たらないから、夏の花は無理かな」と思う方もいるかもしれません。でも、そんな場所にも候補はあります。
半日陰なら、トレニア、インパチェンス、一部のベゴニアなどが選びやすいですよ。東向きのベランダ、玄関脇、庭木によって午後から日陰になる場所などにも合わせやすい植物です。

トレニアは夏から秋にかけて小さな花を次々と咲かせます。こんもり育つタイプや横へ広がるタイプもあり、プランターとの相性も良好です。一般的なトレニアは真夏の強烈な直射日光を避けたほうが管理しやすいことがあります。
ただ、最近は品種改良によって日なたで育てやすいタイプもあります。そのため、「トレニアだから必ず日陰」と決めるのではなく、購入した苗の品種表示まで確認したいところです。
インパチェンスも半日陰を彩りやすい花ですが、こちらも品種によって日照への対応が変わります。夏のガーデニングでは、植物名だけを見るより苗ラベルに書かれた日照条件を見る習慣をつけると失敗を減らせます。
◆「Yuu」のワンポイントアドバイス
花を選ぶ前に、育てたい場所を朝、昼、夕方の3回くらい見てみてください。「日なたの庭」だと思っていた場所でも、午後は建物の陰になることがあります。反対に、涼しそうな玄関でも夕方だけ強い西日が差す場合があります。花より先に場所を見る。これだけでも選びやすくなりますよ。
プランターで育てやすい花
初めて夏のガーデニングをするなら、花壇よりプランターから始めるのもおすすめです。庭がなくても楽しめますし、日差し、雨、台風などに合わせて場所を動かせるからです。
プランター向きの候補は、ニチニチソウ、ポーチュラカ、ペンタス、アンゲロニア、トレニア、ジニア、センニチコウなど。もちろんペチュニアやカリブラコアも鉢植えで楽しめますが、雨や蒸れへの対応まで考えて管理すると長く楽しみやすくなります。
初心者の場合、種から育てるよりポット苗から始める方が手順は少なくなります。種まきから始めると、発芽温度、間引き、育苗、植え替えまで管理する必要がありますが、ポット苗ならプランターと培養土を用意して植え付けるところからスタートできます。
初めて必要な道具から確認したい場合は、ガーデニング初心者の始め方と必要な準備も参考にしてください。
なお、苗を買ったら長期間小さなポットへ入れたままにするのは避けます。根が回って水切れしやすくなることがあるため、植え付けに適した状態なら、植物に合う鉢やプランターへ移しましょう。
花壇に向く夏の花
庭の花壇なら、ニチニチソウ、ジニア、センニチコウ、ペンタス、サルビア、ルドベキア、エキナセアなどが候補になります。
花壇のメリットは、鉢より土の量が多くなりやすく、根を広げる空間を確保しやすいことです。一度根付けば鉢植えほど急激に乾燥しにくい場合もあります。
そのかわり、花壇は簡単には場所を変えられません。植える前に日当たり、水はけ、雨がたまらないかを見ておくことが大切です。真夏に朝から夕方まで日が当たる場所と、午前中だけ日が当たる場所では選ぶ植物も変わってきます。
配置するときは、購入した直後の苗の大きさだけで株間を決めないでください。苗は小さくても、数週間から数か月で横幅が大きくなるものがあります。最終的な株幅を苗ラベルで確かめ、少し余白があるくらいに植える方が、真夏の風通しを保ちやすくなります。
地植え用の庭土が水を含むとベタベタになる場合や、逆に水がすぐ抜けてしまう場合は、植え付け前に土の状態を見直します。用土について詳しく知りたい場合は、ガーデニングの土づくりと初心者向け配合も確認してみてください。
一年草と宿根草の選び分け
夏の花を選んでいると、「一年草」「多年草」「宿根草」という表示も目にします。ここは初心者だと少し分かりにくいところですよね。
一年草は、基本的に一つの生育シーズンの中で成長し、花を咲かせて一生を終える植物です。ジニアやセンニチコウ、マリーゴールドなどが代表的。季節ごとに花壇の色を変えたい人には扱いやすい選択肢です。
ニチニチソウのように本来は多年草でも、日本では冬の寒さによって一年草として扱われる植物もあります。そのため、一年草と多年草の区分は植物そのものの寿命だけではなく、日本の気候でどう扱われるかまで見る必要があります。
多年草は複数年育つ植物で、宿根草も多年草の一つとして扱われます。夏花壇ならエキナセアやルドベキアの一部、宿根性のサルビアなどが候補です。
毎年すべてを植え替えるのが大変なら、宿根草を花壇の土台にし、空いた場所へ夏の一年草を加える方法もあります。多年草を使った庭を考えている方は、多年草・宿根草の花壇レイアウトもあわせて見ると配置を考えやすいですよ。
多年草と表示されていても、日本全国で同じように翌年まで残るとは限りません。夏越しだけでなく冬の最低気温も関係するため、自分の地域で育てられる品種か確認してください。
夏のガーデニングに強い花|初心者向けプランター選びと育て方の基本
育てたい花が決まったら、次はプランターと日々の管理です。夏は春や秋より鉢土の状態が変わりやすく、水切れだけでなく、蒸れや根の高温にも注意が必要になります。
- 夏向けプランターの選び方
- 夏の花苗を植える時期
- 真夏の水やりの基本
- 夏の肥料と花がら摘み
- 猛暑と西日から鉢を守る
- 寄せ植えで合わせたい条件
- 夏に突然枯れる原因
- 夏の花に関するよくある質問(FAQ)
- 夏のガーデニングに強い花|初心者向けプランター選びと育て方まとめ
夏向けプランターの選び方
夏のプランター選びでまず意識したいのが土の量を十分に確保できることです。
小さな鉢はかわいらしく置き場所も取りませんが、入る土が少ないため真夏には短時間で乾くことがあります。根がいっぱいになるのも早く、日差しを受けると鉢全体の温度も上がりやすくなります。
一方、少し余裕のある鉢は土の量が増え、水分と温度が急激に変化しにくくなります。ただし、苗に対して必要以上に大きな鉢へ植えると、土が長く湿ったままになる場合があります。何でも大きければよいわけではありません。
基本は苗より一回り以上余裕があり、その植物が成長したときの株幅と根量に合うものを選ぶこと。寄せ植えなら一株ずつの現在の大きさではなく、成長後にどこまで広がるかを考えます。
例えば、横へ大きく広がるペチュニアと、比較的立ち上がるペンタスでは必要な間隔が違います。「60cmのプランターだから必ず3株」と数字だけで決めず、品種ごとの株幅を優先してください。
もう一つ確認したいのが鉢底の排水穴です。水が抜けにくい容器では、暑いからと水を与え続けた結果、土の中が長時間湿ってしまうことがあります。
初めてなら、排水穴のあるプランター、市販の草花用培養土、ポット苗というシンプルな組み合わせから始めると分かりやすいですよ。
土を入れるときは、鉢の縁ぎりぎりまで入れず、水やりしたときに水が一時的にたまる余白を残します。目安として数cmほど空けますが、鉢の形によって異なるので無理に数字へ合わせる必要はありません。
鉢底石もすべてのプランターで必須とは限りません。鉢底の構造や使う培養土によって変わるため、購入したプランターや培養土の説明に合わせましょう。
夏の花苗を植える時期
夏の花だからといって、暑さのピークに植えるのが一番よいわけではありません。
多くの夏花苗は、真夏になる前に植え付け、気温がさらに上がる前に根を張らせておくと管理しやすくなります。5月から6月ごろに夏苗が多く出回るのも、その時期から育て始めやすいからです。
6月は気温が上がる一方で梅雨があります。植え付け後の水切れだけを見るのではなく、長雨で鉢土がいつまでも湿っていないかも確認しましょう。
7月にもニチニチソウ、ペンタス、ポーチュラカ、ジニア、トレニアなどの開花苗を植えられます。ただし、気温がかなり高い時期に植えるなら、植えた直後から炎天下へ置いて負担をかけないよう、苗の状態を見ながら管理します。
8月の猛暑期は、新しい苗をたくさん植えることより、すでに育っている株を夏越しさせることを優先した方がよい場合があります。特に暑さでぐったりしている株を植え替えたり、根を大きく崩したりする作業は避けたいところです。
| 時期 | 主な考え方 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| 5~6月 | 夏苗を植え始めやすい | 梅雨の長雨と蒸れ |
| 6月 | 株を育てながら夏へ備える | 過湿と風通し |
| 7月前半 | 夏苗の植え付けも可能 | 植え付け後の乾燥 |
| 7月後半 | 株の状態を優先する | 猛暑と根の高温 |
| 8月 | 夏越し管理を中心にする | 無理な植え替えや強剪定 |
| 9月 | 秋の開花へつなげる | 株の回復を見ながら管理 |
時期は地域やその年の気温によって前後します。北海道の夏と都市部の西向きベランダでは環境がまったく違うので、カレンダーだけで決めず、実際の気温と苗の状態を見てください。
真夏の水やりの基本
夏のガーデニングで初心者が一番迷いやすいのが水やりではないでしょうか。
基本は、鉢土の状態を確認し、乾いてきたら鉢底から水が流れるまでしっかり与えることです。
ここで大切なのは、「夏だから毎日2回」と回数を固定しないこと。30℃を超える晴天の日と曇りの日では乾き方が違いますし、小鉢と大きなプランターでも変わります。風が吹くベランダなら、思った以上に早く乾くこともあります。
真夏の水やりは朝の涼しい時間帯を基本にします。朝に十分な水を与えておけば、日中の暑い時間を迎える前に植物が水を吸えます。

それでも夕方には土が完全に乾いているような鉢なら、夕方にも状態を確認しましょう。反対に、夕方になっても土が湿っているなら「夏だから」という理由だけで追加する必要はありません。
特にニチニチソウやポーチュラカは、土が湿っているのに毎日機械的に水を足すような管理には向きません。暑さへの対応力と、過湿への対応力は別物なんです。
昼に葉がしおれているだけで、水不足と決めつけないでください。高温によって一時的に葉が下がっていることもあります。まず土を触り、鉢の重さも確かめます。土が十分湿っているなら、さらに水を足すより日差しや鉢の温度を見直した方がよい場合があります。
水は花や葉へ毎回かけるより、株元の土へゆっくり与えます。ペチュニアやカリブラコアなどは、株の内部や花が長く濡れ続けると傷みやすくなることがあります。
鉢皿を使っている場合も、水やり後に水がたまり続けないよう確認してください。根には水だけでなく空気も必要です。
夏の肥料と花がら摘み
花を次々と咲かせる植物では、生育期間中に肥料を必要とするものが多くあります。アンゲロニア、ペチュニア、カリブラコアなど、長期間花を咲かせる植物は特に肥料切れへ気を配ります。
ただし、「花が少ないから肥料を増やそう」とすぐ判断するのはおすすめしません。真夏に花が減る理由は、肥料不足だけではなく、高温、水切れ、過湿、根の傷みなども考えられるからです。
暑さで株そのものがぐったりしているときは、肥料を追加するより、まず置き場所や水分状態を確認します。弱った根へ肥料を重ねると、さらに負担になることがあります。
元気に成長している株へ肥料を与える場合も、製品ラベルの量と頻度を守ってください。液体肥料だからたくさん使ってよい、固形肥料だから長期間放置してよい、というものではありません。
肥料の種類や使い分けが分からない場合は、ガーデニング肥料の選び方と与え方で基本から確認できます。
もう一つ、夏の花を長く楽しむうえで役立つのが花がら摘みです。咲き終わった花を残したままにすると、種を作ることへエネルギーを使ったり、枯れた花が株の中へ落ちて蒸れたりする場合があります。
ペチュニアやジニアなどは、傷んだ花を見つけたら状態を見ながら取り除きます。ただしニチニチソウのように花が自然に落ちやすいものもあるため、すべての植物を毎日同じように摘む必要はありません。
ペチュニア、カリブラコア、トレニアなどが伸びすぎて株の中心が蒸れてきたら、切り戻しを行うこともあります。ただ、猛暑の真っただ中で株がかなり消耗している場合に大きく切るのは避け、植物の状態を優先しましょう。
猛暑と西日から鉢を守る
夏の鉢植えでは、気温だけではなく鉢と根の温度にも目を向けたいところです。
例えばベランダのコンクリート床は、真夏の日差しを受けてかなり熱くなることがあります。そこへ鉢を直接置くと、空気の温度に加えて床からの熱や照り返しも受けます。
エアコンの室外機周辺も注意してください。室外機から出る温風が直接植物へ当たる場所は、葉が乾きやすくなり、鉢周辺も高温になりやすくなります。
そんな環境なら、鉢をすのこや花台へ載せて床から少し離す方法があります。鉢の周囲へ空間ができるので、風も通りやすくなります。
さらに西向きの場合は、午後の強烈な西日だけを避ける場所へ鉢を移す方法もあります。プランター栽培の大きな利点は、この「移動できること」です。
ただし、すべての夏花を日陰へ移せばよいわけではありません。ポーチュラカのように十分な日照を好む植物を必要以上に暗い場所へ置くと、花付きが悪くなることがあります。
逆にトレニアやインパチェンスのように、真夏の強烈な直射日光を避けた方が管理しやすい植物もあります。そこで、遮光するかどうかは植物ごとに考えてください。
◆「Yuu」のワンポイントアドバイス
私なら、夏に花の調子が落ちたときは、すぐ肥料を足すより先に「土は乾いているか」「鉢が熱くなっていないか」「西日が長時間当たっていないか」を見ます。夏は地上の葉だけでなく、鉢の中の根が過ごしやすいかを見ると原因を探しやすいですよ。
寄せ植えで合わせたい条件
夏のプランターを華やかにしたいなら、寄せ植えも楽しいですよね。白と青紫で涼しげにまとめてもいいですし、黄色やオレンジを組み合わせれば夏らしい明るい雰囲気になります。
ただし、見た目だけで植物を組み合わせると管理が難しくなることがあります。
例えば、乾燥気味の環境を好む植物と、極端な水切れを避けたい植物を小さな鉢へ一緒に入れると、「片方にはちょうどよいけれど、もう片方には乾きすぎ」という状態になりやすいんです。
そのため寄せ植えでは、日照、水やり、暑さへの対応、成長する速さが近い植物を合わせるのが基本です。
日なたなら、ペンタスとアンゲロニアのように夏の日照へ対応しやすい植物同士を合わせたり、センニチコウとジニアを組み合わせたりする方法があります。
半日陰ならトレニアやインパチェンスなどを中心に選ぶと、置き場所の条件をそろえやすくなります。
高さも意識してみましょう。立ち上がるペンタスやアンゲロニアを中央または後方へ置き、横へ広がる植物を手前へ配置すると奥行きを出しやすくなります。
ただし、植え付け直後に隙間が見えるからといって苗を詰め込みすぎないでください。真夏は葉が密集すると風が通りにくくなり、株元が蒸れる原因になります。数週間後の姿を想像して余白を残すのがコツですよ。
夏に突然枯れる原因
昨日まで元気だった花が急にしおれると、「暑さで枯れたのかな」と思いますよね。しかし、夏の植物が調子を崩す原因は暑さだけではありません。
代表的なのは、水切れ、過湿による根の傷み、蒸れ、強烈な西日、鉢の高温、肥料過多、植え替え直後の負担、病害虫などです。
水切れと根の傷みは、見た目が似ることもあります。どちらも葉がぐったりすることがありますが、土がカラカラなら水不足を疑いやすく、何日も湿ったままなのに葉がしおれているなら根の状態や排水も確認したいところです。
夏のガーデニングでありがちなのが、しおれを見るたびに水を追加してしまうこと。これでは土が乾く時間がなくなり、過湿を嫌う植物ではかえって調子を崩す可能性があります。
まず土を見る。そして日照、鉢の温度、風通しを見る。そのうえで肥料や病害虫まで確認する。この順番なら原因を見つけやすくなります。
植物の生育は地域、気温、品種、置き場所によって変わります。数値や時期は一般的な目安として考え、正確な栽培条件は購入した苗のラベルや種苗会社などの公式情報をご確認ください。原因が分からない病害虫や生育不良が続く場合は、園芸店や園芸に詳しい専門家へ相談したうえで最終的に判断してください。
夏の花に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 初心者でも育てやすい夏の花は何ですか?
A. ニチニチソウ、ポーチュラカ、ジニア、センニチコウ、ペンタスなどが候補です。ただし、ポーチュラカは日光と乾燥を好み、ペンタスは極端な水切れを避けたいなど育て方には違いがあります。まず自宅の日当たりに合う花を選ぶと育てやすいですよ。
Q2. 夏の花は毎日水やりした方がよいですか?
A. 毎日と回数を固定するより、土の乾き具合を見て判断してください。真夏は朝の涼しい時間帯を基本に、鉢土が乾いてきたら鉢底から水が流れるまで与えます。夕方までに完全に乾く鉢は夕方にも確認しますが、土が湿っているなら機械的に追加する必要はありません。
Q3. 真夏の日なたでも咲きやすい花はありますか?
A. ポーチュラカ、ニチニチソウ、ジニア、ペンタス、センニチコウなどが候補です。ただし、日なた向きの植物でもコンクリートの照り返しや高温になった鉢では根に負担がかかることがあります。西日が長時間当たる場所では鉢の置き方も確認してください。
Q4. 日陰でも育てられる夏の花はありますか?
A. 明るい半日陰なら、トレニア、インパチェンス、一部のベゴニアなどが候補になります。ただし完全に光が入らない暗い場所と、午前中だけ日が当たる半日陰は条件が違います。苗ラベルで必要な日照を確認して選んでください。
Q5. 8月から夏の花を植えても大丈夫ですか?
A. 植えられる花苗はありますが、猛暑期の植え替えは植物への負担が大きくなります。暑さのピークでは新しい苗を増やすより、すでに育っている株の夏越しを優先した方が管理しやすい場合もあります。植える場合は苗の状態と地域の気温を見ながら判断しましょう。
夏のガーデニングに強い花|初心者向けプランター選びと育て方まとめ
夏のガーデニングでは、単に「夏に咲く花」を選ぶのではなく、自宅の日当たり、暑さ、湿気、乾燥に合う花を選ぶことが大切です。
真夏の日なたなら、ニチニチソウ、ポーチュラカ、ジニア、ペンタス、センニチコウなどが候補。午前中だけ日が当たる半日陰なら、トレニアやインパチェンスなども選択肢になります。
初心者がプランターで育てるなら、苗に合う十分な土量と排水穴を確保し、水はけのよい培養土を使います。水やりは「夏だから毎日何回」と決めるのではなく、土が乾いてきたかを確認すること。朝を基本にしながら、その日の天気や鉢の乾き方に合わせてください。
そして真夏は、葉だけでなく根が過ごしている環境にも目を向けたいところです。西日やコンクリートの照り返しで鉢が熱くなっていないか、風が通っているか、土が何日も湿ったままではないかを確認します。
最初からたくさんの花を育てなくても大丈夫です。まずはあなたの家の日当たりに合う一鉢を選び、その花が朝から夕方までどのように変化するか眺めてみてください。夏のガーデニングは、花に合わせて少しずつ置き場所や水やりを変えていくと、ぐっと楽しみやすくなりますよ。